2007年03月19日

Make:02とセグウェイと

Make:の2号が出ていたので買う。
日本でもエレクトロニクス工作の本とか流行っているが、洋物はやっぱり色々な意味で違うよなぁ、という感じの本。

Make: Technology on Your Time Vol.02
オライリー・ジャパン (2007/3/19)

今回は特集「バックヤード・バイオロジー」ってことで、機械や電子工作とはまたちょっと違った方向の見せようとしてる様子。
マルハナバチを見て『こいつは飛んで繁殖するだけのマシーンですよ。編集可能であるべきだ』ってのは、相当危ない人に思える(笑)

巻頭インタビューはセグウェイの発明者ディーン・ケーメン
セグウェイは自転車と競合しない、歩行者のインフラを利用するには、低速で機動性のあるセグウェイが適している。なるほど、人が歩くように動ける乗り物ね。
でも、それなら歩けば良いんじゃないだろうか?
あ、でもその前に、人はとにかく歩かない、と述べてるので、その前提条件なら正しいか。前提条件をなんとかしたほうが良い気もするが。
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2007年03月08日

宮部みゆき『模倣犯』読了

今更なのだろうけど、傑作だった。
通勤時間に読んでたが、二度ほど乗り過ごしかけた。描かれる悪意に満ちた登場人物たちに、思わず途中で他の本で口直ししたくらいだった。もう少し後で見返せば、色々アラも見えてくるだろうけど、傑作と言う点は変わらないだろう。

模倣犯(文庫版)全5巻
宮部 みゆき (著)
新潮社 (2005/11/26)

内容については今更なので書かない。

そもそもこの本を読もうと思ったきっかけは、TVで映画化された本作を観たから。映画自体はなんとも訳のわからないものだったが、原作に興味を湧かせる程度ではあった。
なかなか本を手に取れなかったのは、文庫で5冊にわたる分量のせいであったが、おかげで映画の内容はだいぶ忘れてしまっていたのが幸いだった。

ただ、映画のような訳のわからなさも消化不良感もなかったのだが、一つだけ、映画と同じ疑問が残った。

なぜ作品のタイトルが『模倣犯』なのだろう?

本も映画もクライマックスで模倣犯というキーワードは出ているけど・・・
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2007年02月17日

『QED 河童伝説』読む

宮部みゆきの『模倣犯』読んでるのだが、面白いけど、結構後味悪いんで、ちょっとこれに一休み(笑)

QED 河童伝説
高田 崇史 (著)
講談社 (2007/2/7)

前作はもはや全然ミステリではなかったが、今回はちゃんと殺人事件が起きている。そして以外にきれいに話はまとまっている。

でも、本書のポイントは河童に挑んだってことでしょう。

遠野は昔に二度ほど行ったけど、当然ながら河童には会えなかったです。

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2006年12月10日

ヤン・シュヴァンクマイエルの『不思議の国のアリス』

だいぶ昔、たぶん10年以上前、何気にTVを点けたら、実写と人形アニメを組み合わせた実に不思議な映画がやっていた。不思議の国のアリスをベースとしたその映画は、チェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエル氏の作品でその筋では有名、と知人に教わった。たしかLDも見せてもらったと思う。
その後もずっと記憶に残っていたのだが、先日、本屋でそのヤン氏が挿絵を描いた「不思議の国のアリス」の絵本が発売されているのを発見。即購入。

不思議の国のアリス

ルイス キャロル(原著)
ヤン シュヴァンクマイエル(著)
久美 里美(訳),

エスクァイアマガジンジャパン (2006/11)

映画とはまた一味違った感じ。
アリス史上、最もグロテスクな「ワンダーランド」絵本、と説明にあったけど、グロテスクって事はないと思う。でも子供は怖がるか?
映画もDVDになってるようだし買ってみるかなと。
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2006年10月30日

『QED ventus 御霊将門』読む

歴史ミステリーは、歴史上の謎と現代の事件があれこれ、あーしてこーする話だけど、なんでこの二つがペアなのかというのは、かねてから少々疑問に思ってた。

両者が相性が良いようだし、実際見事な作品もあるのだけど、別に無理にペアにする事ないんでは、と感じる事も無きにしも非ずだったり。
何も事件が起こらなければ小説にならないと言うのもわかるけど、別に殺人事件とか怪事件である必要もなぁ、と・・・
そんな思いに一つの回答になる一冊かも。

QED ventus 御霊将門
高田 崇史(著)
講談社 (2006/10/6)

QEDシリーズの新刊。

面白かったです。

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2006年10月26日

雑誌の話

本屋に行ったら、新装刊の月刊アスキー誌があって驚いた。
何を驚いたって、変わるぞ変わるぞと騒いだ挙句にこんなつまらなそうな雑誌になっちゃったってこと。
これは売れないんじゃないか?あ、でもビジネス雑誌としてはこんなものなのか?
そもそもビジネス雑誌は買わないから判断できないな。

横を見たらこんな雑誌(ムック)があったんで、こっちを買ってしまった(笑)

恐怖とSF幻想世界のヒロイン情報誌
『空想クイーン』Vol.1
ホラーヒロイン
あおば出版 (2006/10/18)

次号は『バトルヒロイン』らしい。
いつ出るんだ?
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2006年10月21日

『邪魅の雫』読了

通勤時間は往復3時間の貴重な読書タイムだけど、京極夏彦の本は電車で立って読むにはなかなか辛い重さで・・・

邪魅の雫
京極 夏彦 (著)
講談社(2006/9/27)

ひさびさながら、いつもの京極堂シリーズ
毎度趣向が少しずつ違うのだが今回は、いつもの不可思議な事件は無しで、一見普通の事件が複雑に絡み合っていくという話し。

ただ事件自体に求心力が無い分、中盤で私はダレました。まぁ、ここまでで400ページ超えてちょっとした長編の分量はあるのだけど。

後半はまた盛り返して一気に読めたのは流石と言ったところでしょうか。
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2006年07月27日

『ダ・ヴィンチ・コード 』を読む

今頃ですが読みました。

ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン(著) 越前 敏弥(訳)
角川書店 (2006/03/10)

この手の流行本は面白いんだろうなと思いつつもなかなか手が出なかったりで今頃ですが、ちょうど読む本が途切れたので。

映画は本を読んでからのが楽しめるらしい、という判断も有り。で、予想の範囲内で面白かったです。もう少しウンチクあるのかと思ったけど、 そうでもなく。そういう意味では物足りないけど、でも小説としては適度かも。

海外では映画が上映中止とか騒がれてるけど、日本人には実感としてわからないですね。むしろ、これが世界を変える様な謎と言われてしまうと、 ああ西洋中心の考え方だなぁと。
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2006年07月09日

またジョナサン・キャロル『パニックの手』

またジョナサン・キャロルの新刊出た。 単行本の文庫化だけど、文庫本しか買わない私は初見。

パニックの手
パニックの手

ジョナサン・キャロル(著) 浅羽 莢子(訳)
東京創元社 (2006/05/27)

短編集。
蜂の巣にキス』 がミステリだったので少々残念だった私としては、いかにもキャロルらしい作品でうれしいのだが、表題作の「パニックの手」とか「おやおや町」 とか長編で読んでみたかったり。
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2006年06月18日

ひさびさのジョナサン・キャロル『蜂の巣にキス』

ひさびさにジョナサン・キャロルの本が。
9年ぶりの出版だそうだが、私は文庫しか読んでないので実に14年ぶり?

蜂の巣にキス
蜂の巣にキス

ジョナサン・キャロル(著) 浅羽 莢子(訳)
東京創元社 (2006/04/22)

ジョナサン・キャロルといえば、ダーク・ファンタジー
ホラーと言えばホラーなんだろうけど、ホラーと言うよりファンタジーと言った方がしっくりくる作品が魅力なのだが・・・本作はミステリ。
つまり超常的な話しは無し。

作品の雰囲気は相変わらずジョナサン・キャロルなのだが、その分少し寂しいような。
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2006年05月23日

H.R.ギーガー画集「ネクロノミコン」買う

武部本一郎画伯のSF挿絵原画蒐集(下)を求めて本屋に行くが、 入荷していない。(上)はあったのに・・・
で、目についたH.R.ギーガーの画集を買ってしまう。

ネクロノミコン 1 ネクロノミコン 2
ネクロノミコン 1ネクロノミコン 2

H・R・ギーガー
河出書房新社 (2005/03/11)


画集はやはり大きいと良いよねぇ。
ああ、武部画伯の画集買うお金が・・・

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2006年05月15日

『デルフィニア戦記』全巻読了

デルフィニア戦記全18巻読了。
1巻読んだのが2月だから自分のペースとしては一気に読んだ感じ。貴重な読書時間は電車の中だけなので。

デルフィニア戦記 第IV部 伝説の終焉〈6〉デルフィニア戦記 第IV部 伝説の終焉〈6〉
茅田 砂胡(著) 中央公論新社

面白かったです。
18冊続けて読ませるだけの面白さはありました(読み易さも味方したけど)。

続きも読んでみたいと思ったら、今年3月に外伝が新書版で出てますねぇ。しかし・・・新書版のイラストは正直私にはキツイです(笑)

posted by TOYO at 02:30| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月24日

『デルフィニア戦記』第II部読了

第II部三冊読了。

デルフィニア戦記 第2部 異郷の煌姫デルフィニア戦記 第II部 異郷の煌姫

全18巻ということでマンネリを危惧してたが、とりあえず第II部については問題無し。
第I部は剣と魔法の物語のほとんど剣の話しだったが、ファンタジー色も少々強くなってきてる、ってところ。全部読むと、第I部と第III部のつなぎの中休み的な部分になるのだろうか。
posted by TOYO at 01:27| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月11日

『デルフィニア戦記』を読む

新刊どころか既に全18巻で完結していて、全部文庫化もされているけど、今頃存在を知って、第一部の4冊を一気に読んだところ。こんなに面白い本に気づかなかったとは。

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部
デルフィニア戦記
茅田 砂胡(著)
中央公論新社 (2003/01)

一巻の解説とまったく同感なんだけど、小野不由美の十二国物語のような傑作はそうそう無いだろうと思っていた。
まったく迂闊。

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2005年10月27日

伝奇『紅薔薇伝綺 -竜の黙示録-』

まだ私が一人暮らしだった頃、家にやってきたキリスト教関係の方が開口一番に,「有史以来、戦争の無かった期間がどれだけあったかご存知ですか?」と訊ねてきました。たぶん、ほとんど無いんだという話しをとっかかりに布教活動に入られると想像がついたので、さっさとお引取りいただきましたが、後から、その戦争のどれだけが宗教絡みで、さらにそのうちどれだけがキリスト教が関係していたのか、問い返せばよかったなぁ、と思いました。
そんな宗教な人にも読ませたいのがこの1冊。いや、そんな堅苦しい本じゃないんだけど(笑)

紅薔薇伝綺『紅薔薇伝綺』篠田 真由美(著) 祥伝社

ちょっとすごいタイトルですが、ウンベルト・エーコの「薔薇の名前」から来ているそうです。「薔薇の名前」は中世イタリアの修道院を舞台としたミステリーですが、すいません、映画は観ましたが読んでません。難解だそうで(笑)。

肝心の本作の方は、龍の黙示録シリーズの最新作、鎌倉に住むイエス・キリストの血を飲んで不老不死の存在となった吸血鬼・竜緋比古を中心とした伝奇小説です。
そして舞台は、「薔薇の名前」と同様に中世イタリアの修道院、異端としてキリスト正教に滅ぼされたカタリ派が話しをからめて、愛を謳うキリスト教がいかに血みどろの歴史を持つか、見事に浮き彫りにされていきます。というほど、堅苦しい話しでもないですが(笑)
posted by TOYO at 02:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

歴史ミステリ?『新・世界の七不思議』鯨 統一郎

新・世界の七不思議』 鯨 統一郎(著)創元推理文庫



面白いです。前著『邪馬台国はどこですか?』も面白かったけど、これも期待を裏切りませんでした。ただ前著の邪馬台国のような大ネタが無かったのがちょっと残念かな。

世界の七不思議が次々と謎とかれていく連作短編です。いわゆるトンデモ本の類ではなく、小説ですので安心を。
『邪馬台国はどこですか?』を未読の人は、まずそっちを薦めます。傑作。
posted by TOYO at 00:26| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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